チンアナゴの体色は白く、体全体に多数の細かい黒点があります。また、えらぶたと肛門、その間の5か所に大きな黒い斑紋があるのが特徴です。
南日本の太平洋岸から琉球列島、インド・西太平洋海域に分布し、40㎝ほどに成長します。潮通しの良いサンゴ礁の砂地に群れ、それぞれが穴を掘ってくらしています。穴から頭を大きく伸ばし、流れてくる動物プランクトンなどを食べています。危険が迫ると全身を穴の中に隠します。砂に潜るときは、尾から体をくねらせながら穴をつくって入っていきます。また、夜間も完全に穴に潜って休みます。
和名の由来は、顔つきが犬のチンに似ているからだといわれています。
かごしま水族館ではチンアナゴが穴からできるだけ体を見せるようにするため、えさとなるブラインシュリンプを少しずつ長時間かけて水槽内に入れる工夫をしています。