平成25年度後期いおっ子海っ子体験塾

「いおっ子海っ子体験塾」は、年長者が年少者を教える薩摩伝統の郷中教育の要素を取り入れ、小学4年生から中学3年生までの子どもたちがグループ学習をする講座です。連続6講座を4ヶ月かけて体験しながら、生物や環境についてより深い知識を身につけることができます。25年度後期のテーマは、「殻を脱いで大きくなる?~エビ・カニの生き方について考える~」です。

 第1回目は9月14日(土)に「殻を持つ生きもの~甲殻類とは~」を行いました。
これから深く学ぶエビやカニの仲間を理解するためにカードを使った分類ゲームをしました。「甲殻類」という言葉や、フナムシ、ヤドカリもエビやカニのなかまだということを学びました。

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 第2回目は9月15日(日)に「飼育するザリガニを採集・観察しよう」を行いました。午前中は、塾生と職員がいっしょにバスに乗って、サボーランドパーク姶良(じゃぶじゃぶ池)に出かけてザリガニ釣りをしました。塾生のほとんどが未経験者なので、なかなか釣れなかったのですが水族館ボランティアのアドバイスによりたくさん釣れました。そして、はじめは怖がって触れなかった塾生も簡単にできるようになりました。
午後は、水族館にもどり、採集したザリガニのプロポーション測定をして、飼育道具の組立方法や水質管理、飼育の基本を学びました。自宅にザリガニを持帰り約3か月間の飼育をしてその記録をとりました。

9月15日19月15日2

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 第3回目は10月12日(土)に「エビ・カニの体のつくり~解剖実験~」を行いました。塾生の多くは魚の解剖の経験はあるのですが、エビやカニの解剖は初めてでした。触覚や眼、口器、はさみ脚、胸脚、腹肢、尾肢をじっくりと観察した後にいよいよ解剖です。指やハサミを使って甲を開いて内臓を観察しました。子供たちからは「カニみそが肝臓だということを初めて知った!」や「ヤドカリの脚は貝から出ているのは6本だったが、実は10本あった!」、「血は赤くないことが分かった」とった感想が寄せられました。

10月12日110月12日2

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 第4回目は11月9日(土)に~地球でいちばん数が多い甲殻類「カイアシ類」~を行いました。塾生は水族館の目の前の海のイルカ水路でプランクトンネットをひいてカイアシ類と呼ばれる甲殻類を採集しました。採集したプランクトンを顕微鏡で観察して、身近な海にもカイアシ類がたくさんいてそれが海の生きものを支えていることを理解しました。
また、ちりめんの中にカニの赤ちゃん(ゾエア期、メガロパ期とよばれプランクトン生活をする)を探し出し、カニが卵から大人になるまでに脱皮をくりかえして姿を変え大きくなることを学びました。
子供たちは自分たちが知っていた「プランクトン」のイメージが実際と大きく異なることに驚いていました。

11月9日111月9日2

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 第5回目は12月14日(土)に「脱皮殻を透明アクリル封入標本にしよう!」を行いました。3か月間自宅で飼育したザリガニの脱皮殻を塾生たちは乾燥させてアクリル樹脂で封入しました。寒い屋外で作業をしましたが、子どもたちは元気に標本作りを楽しみました。樹脂が完全に固まる2週間後の標本の出来上がりを塾生たちは楽しみに待っていました。

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 第6回目は12月28日(土)に「エビ・カニの生き方を考える/ 閉講式」を行いました。「脱皮」をキーワードに甲殻類が地球上で繁栄した理由を探るプログラムです。ザリガニ飼育をして「脱皮」した場面を観察した塾生がその特徴を壁に貼りだしました。その情報を塾生全員で共有し、命がけで行う「脱皮」のヒミツをさぐりました。
殻をもつメリット、デメリットを整理した上で、殻をもったために甲殻類が地球上のあらゆる場所に進出し、その種類数を爆発的に増やすことができたことを理解しました。
最後に、5回目に作成したアクリル封入標本を手にしてとても満足した塾生なのでした。

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