ハリセンボン
ハリセンボンは、ふだん棘(とげ)をたたんでいますが、危険を感じると胃の中に水をためてふくらみ、棘をたてて身を守ります。水槽内ではめったにふくらむことがありません。
“針千本”と名前がついていますが、実際には350本ほどしか棘はありません。
世界中の温帯から熱帯海域に分布し、日本では青森県以南で見られます。サンゴ礁や砂地、磯などに生息します。
本来は熱帯性の魚ですが、対馬海流に乗って北上し、冬の日本海沿岸に大量に漂着し、死んでしまうことがあります。鹿児島県本土では以前大発生して定置網などに大量に入網し、漁業に被害を与えたことがありました。