脊索動物門 軟骨魚綱 テンジクザメ目 ジンベエザメ科
展示を開始した日 平成28年2月2日
トラフザメはジンベエザメ科に属する底生性のサメで、成魚ではヒョウ柄の模様と、体の半分近くになる長い尾びれが特徴です。日本ではまれな種で、正式な報告は佐渡島、千葉県館山、土佐湾、沖縄県宮古島からしかありません。しかし、南西諸島ではダイバーによる水中での目撃情報があります。本個体は鹿児島本土の薩摩半島南端の開聞岳ふもとの海の定置網で捕獲されました。おそらく鹿児島本土での確認は初めてだと思われます。鹿児島本土周辺は本来の生息地ではなく、黒潮にのって運ばれてきたものと考えられます。
全長185㎝のオスで、水族館に運ばれてきたときは痩せていましたが、翌日からすぐにエサを食べ、約80日の予備飼育を経て、2F南西諸島コーナーの大水槽にデビューしました。現在は黒潮大水槽で展示をしています。