4・5Fマダコ水槽

マダコ水槽の様子

マダコは世界各地の熱帯域から温帯域に広く分布し、潮間帯(ちょうかんたい)から水深40m付近の岩礁域(がんしょういき)で岩のすき間や穴などをすみ家にくらしています。
錦江湾では、このマダコを狙った漁がおこなわれています。鹿児島市近辺は、主に『タコ壺』を用いた漁法、指宿市(いぶすきし)・山川町周辺では『カゴ』を用いた漁法で漁が行われます。
4月から5月頃の水温が低い時期は、浅い港の中などでも見られるのですが、梅雨に入り海水の塩分濃度が低くなり始めるとともに水温が上がり始めると、深場へと移動していきます。繁殖期は夏から秋で、岩穴や時にはタコ壺の中に卵を産みつけます。ふさ状に産み付けられた卵が藤の花のように見えることから『海藤花(かいとうげ)』ともよばれます。